小さな幸せを感じることができるという大きな才能。

こんにちは。はぴ・ぽじです。

考えることが好きで、常に頭の中は考え事でいっぱいのぱぴ・ぽじですが、最近は特に「幸せってなんだろう」ということをよく考えます。

先に伝えておくと、私は幸せを感じにくいタイプです。

周りからみたら幸せなはずなのに、自分自身では「まだまだ」とか「こんなの幸せじゃない」って思ってしまいます。

だから、幸せを感じやすいタイプの人を見ると、とても羨ましくなります。

今日は、そんな幸せを感じやすい人についてのエピソードを一つ紹介します。

今回紹介したいのは、妹のことです。私の家庭は7人家族で、家族構成は、祖父、祖母、父、母、私、妹①、妹②となっております。

ちなみに、今子どもたちは3人とも家に住んでいません。

私は、就職とともに一人暮らしをはじめ、妹①②はともに大学が県外のため、一人暮らしをしています。

妹②と私が家を出るタイミングがちょうど同じだったため、家は6人暮らし(妹①はすでに出ていた)から急にオトナだけの4人暮らしになりました。

父方の祖父母のため、母が一人でストレスを抱えていないか心配でもあります。特に、祖母は一緒に暮らしていると「ん?」と思ってしまうようなことを多々やらかすタイプなので、本当に心配です。祖母についてはまた今度書きますね。

一人暮らしを始めてから、3ヶ月くらい経ったころ、私は母方の祖父母の家に遊びにいきました。そこで、祖母からこんな話を聞いたのです。

「実はね、妹②が前に遊びに来た時(1人暮らし前)に、『最近、おねえちゃんが甘夏をむいてくれるんだよ。1人暮らしをしたら、これもなくなっちゃって寂しい』っていっていたよ」(大意)

これだけだと何のことだかさっぱりわからないことでしょう。

少し説明を加えます。私の祖母の家は農家のため、よく甘夏をもらっていました。

その甘夏を、私が時々皮をむいて、冷蔵庫に入れて冷やしていたのです。

妹が「これ食べていい?」と聞いてきた時に、何回か「いいよ」といいました。

たったそれだけの話です。

正直、自分の中からはすっぽり抜け落ちてしまっていた記憶でした。

でも、妹はそのことを覚えていて、私がむいた甘夏を食べるということに幸せを感じてくれていたのです。(こう書くと、少し傲慢かもしれませんが。)

その話を聞いて、涙があふれました。

「ああ、幸せってこんな身近なところにあったんだ」とも思ったし、

「全く気付いていなかったけど、私でも人を幸せにすることができるんだ」とも思いました。

でも一番強く思ったことは、

「こんな小さなことに幸せを感じられる妹はすごいな」

ということです。

いわゆる意識高い系の私は、全てのことにおいてやってもやっても満足せず、上を上を目指していました。それが自分のアイデンティティーだし、自分のいいところだと思っていました。

でも実態は違いました。何をやっても満たされなくて、ゴールがないマラソンを走っているかのような感覚に常に襲われていました。

苦しい。苦しい。苦しい。

そんな苦しさの中、どうにかできたのが甘夏をむくという行為でした。

同じ景色をみていたのに、幸せを感じてくれた妹に、今度は私自身が感謝したいと強く思いました。

大きな才能を見つけようとぎらぎらしていた私より、小さな幸せを見つけられる妹の方がもしかしたら、大きな才能の持ち主なのかもしれない。そんなことを感じたエピソードでした。

以上、はぴ・ぽじでした。ぐっばい。