【ボーイスカウト】カブブック「くま」習得課目の『民話と脚本』に挑戦してみた。

こんにちは。前向きに悩んでいる人を応援したい!はぴ・ぽじです!

私は、小学1年生から現在までボーイスカウト活動を継続しています。最近は、働きはじめたばかりで活動にあまり参加できておらず、寂しい限りです。

さて、今日は、カブブック「くま」にのっている修得課目の一つ、『民話と脚本』について紹介します。

f:id:osanm060225musicAY:20170102104113j:plain

まずは、この課目について、確認しましょう。以下、引用です。

f:id:osanm060225musicAY:20170102104209j:plain

8 民話と脚本

むかしから、人々の間で語りつがれてきた民話を読んで、その地方のことを考えましょう。

(1)古くから伝わる民話から、集会で発表する劇のあらすじを作る。

この課目は、サイン欄にカブスカウトの帽子のイラストが書いてあるので、集会で行う課目ということになります。

f:id:osanm060225musicAY:20170102104319j:plain

ここで、民話とは何なのかWikipediaで見てみると、

民衆の生活のなかから生まれ、民衆によって口承(口伝えで伝承)されてきた説話のこと。昔話のほか、伝説、世間話その他を含める。

とあります。要するに、古来より、人から人へと語りつがれてきたお話、ということですね。

カブブックの次のページには、民話の例が書いてあります。紹介されているのは、こぶとりじいさん、はごろも、若返りの水の3つです。

さらに、ページをめくると、今度は〈自分の住む地方の民話〉を書くようになっています。項目は、あらすじと、感想の二つ。

次のページは、「劇にちょうせん」と題して、劇をやる上で必要な情報がまとめられています。

それでは、ここからは、実際にこの習得課目にチャレンジしてみましょう!

え?これやるのは、スカウトじやないのかって?

はい。確かに、この習得課目は、くまカブスカウトの子どもの成長を促すためのものであることは確実です。

ですが、私は「子どもにやらせたいのならば、まずは大人がその姿を見せるべき」という教育観を持っています。「勉強しろ」という前に、大人が楽しそうに勉強している姿を見せる。「お手伝いして」という前に、大人が楽しそうに家事をやっている姿を見せる。そうすれば、子どもは自然に、いや、必然的に、大人がやっていることを真似るようになるのではないでしょうか。

そこで、この考えに基づいて、まずは、自分自身が挑戦してみたいと思います!

⑴自分が住んでいる地方の民話を調べる。

調べ方にも、インターネット、書物、人に聞く…など、様々なものが考えられますが、今回は時短のため、インターネットで情報収集することにしました。

私は生まれも育ちも静岡県なので、「静岡 民話」で検索することに。

静岡県公式ホームページを見てみると、静岡県の昔話が書いてあります!紹介されているのは、だいだらぼっち、かぐや姫、天女の羽衣、しっぺい太郎の4つ。どれも静岡県を代表する有名な民話ですね!!

他にも、静岡県の民話が紹介されているサイトはありましたが、ここは静岡県民として、公式ホームページを信用することにします。

⑵どの民話で劇をやるか決める。

⑶あらすじと感想を書く。

今回は、公式ホームページに載っている民話の中から、「しっぺい太郎」を取り上げることにしました。理由は、ゆるキャラのしっぺい太郎が可愛くて好きだからです💕異論、反論は認めません。

実際に、スカウトにやらせる時も、ここは自由に決めさせていいと思います。ただし、劇を作る上で、詳しいあらすじがわかる必要があるため、本やインターネットに載っているものにした方がいいと思います。

カブブックに、あらすじと感想を書く欄があったので、それにしたがって、やってみましょう。

「しっぺい太郎」

【あらすじ】 昔、磐田(いわた)の見付天神(みつけてんじん)には悲しいおきてがあったそうじゃ。年に一度、年ごろの娘(むすめ)を、生きたまま神さまにそなえなければならないというものだ。ある年、旅の坊さまが通りかかり、この悲しい話を耳にした。「なんとかしてあげたいものだ」と思った坊さまが、おきょうをとなえると、恐ろしいバケモノたちの話し声が聞こえたそうじゃ。「信濃(しなの=今の長野県)のしっぺい太郎にだけは知らせるな、しっぺい太郎がこわい」。そこで、坊さまは、しっぺい太郎を探しに信濃へ向かった。しかし、いくらたずねてもそんな人は知らないとの返事ばかり。やっとのことで見つけたしっぺい太郎は、なんと光前寺(こうぜんじ)という寺で飼われている犬だったそうな。急いでしっぺい太郎を連れてもどり、娘の代わりにいけにえの箱に入れた。「たのんだぞ!」。すると、ものすごい地ひびきとともに、恐ろしいバケモノたちが現れた。 しっぺい太郎は勇かんにとびかかり、激(はげ)しい戦いの末にバケモノたちをたおしたそうじゃ。次の朝見てみると、大きな古たぬきが血を流して死んでおった。バケモノの正体はなんとたぬきだったのじゃ。それからは、みんな安心して暮らしましたとさ。 (※「しっぺい太郎」には、このほかにもさまざまな説が残されています)

【感想】 しっぺい太郎は、人間のような名前なのに、実は犬だということが面白い。しっぺい太郎のおかげで、おおくの人の命が救われてよかった。

※やってみて感じたこと

実際のカブブックでは、あらすじを書く欄があまり大きくありません。それに、子ども自身に、あらすじを要約させたり、長い文を書かせるのは、指導者側からしてもかなりの負担です。この課目での最重要課題は、劇のあらすじを作ることなので、民話のあらすじについては、元情報のはサイトや本のコピーをカブブックに貼り付けるだけでもいいかもしれません。

⑷劇の脚本を作る。

①あらすじをもとに、登場人物を決める。

「しっぺい太郎」を劇でやるには、

・しっぺい太郎 ・お坊さん ・ばけもの/古狸 ・町の人 ・ナレーション

といった登場人物が必要になります。

②劇の種類を決める。

カブブックにも載っているように、劇には

・おめんをつかったもの ・指人形を使ったもの ・ふん装によるもの

などがあります。これらの中から、どれでやるかを決めましょう。

※注意点

指導者は、スカウトにこの劇をどのような場で発表するのかしっかり伝えましょう。たとえば、100人規模のキャンプファイアーで指人形では小さすぎて観客も楽しめません。逆に、小さいステージで発表するのなら、ふん装より、指人形の方がいいことだってあります。

③せりふを決める。

以下は、オリジナルです。

ナレーション「昔むかし、あるところでおじいさんがしくしく泣いていました。そこにお坊さんが通りかかりました。」 おじいさん「えーん、えーん。」 お坊さん「そんなに泣いて、どうしたのじゃ。」 おじいさん「よくぞ聞いてくださいました。実は、明日の夜、私の娘が神様のいけにえとなるのです。それが悲しくて、こうして泣いているのでございます。」 お坊さん「それは大変じゃ。何か良い手はないものか。南無阿弥陀南無阿弥陀」 ナレーション「お坊さんが、お経を唱えると遠くから化け物の声が聞こえました。」 化け物「しっぺい太郎にだけは、知らせるな。しっぺい太郎はとても怖い」 ナレーション「それを聞いたお坊さんは、しっぺい太郎を探しに出かけました。」 お坊さん「しっぺい太郎!しっぺい太郎はおらんかね?」 しっぺい太郎「わんわん。僕がしっぺい太郎です。」 ナレーション「なんとしっぺい太郎は、人間ではなく、犬だったのです。」 お坊さん「しっぺい太郎!頼みがある!」

ナレーション「しっぺい太郎が、娘の代わりに箱の中に入っていると化け物が現れました。」 化け物「いっひっひ。娘をもらっていくぞ」 しっぺい太郎(箱から飛び出して)「待て!僕が相手だ!わんわん」 化け物、しっぺい太郎が戦っている。 しっぺい太郎「よし!やっつけたぞ」 お坊さん、おじいさん「しっぺい太郎、ありがとう」 ナレーション「町の人は、みんな喜びました。そして、それからは平和に暮らしましたとさ。」

※注意点

脚本を作っていくうちに、登場人物が増えたり減ったり、変化することがあります。やってみてはじめて、「こっちの方がいい」というのはわかるものなので、特に問題はありません。その場その場で対応しましょう。 脚本を作る時には、インターネットによくあるあらすじを元に作るより、絵本などを参考にした方が楽にできると思います。絵本の中でも、会話で書かれているものを参考にすれば、ほとんどそのまま文章を使えます。逆に、あらすじから、会話を作るのはかなり労力がいる活動になるでしょう。

④道具作りをする。

劇で使うための、おめんや、小道具を作ります。

⑤役割を決めて、練習をする。

誰がどの役をやるか決めて、本番に向けて、練習をします。

以上、カブブック「くま」の習得課目『民話と脚本』の主に脚本作りまでを挑戦してみました。

ばいばい。